2017.11.23
昨今では多種多様な屋根材ですが、メーカーごとはたまた屋根材ごとに適切な葺き方・処置・対応する勾配があります。
デザイン性が良く、一世を風靡したコロニアル屋根。
この屋根材を緩い勾配で葺いてある住宅を見かけます。
我々からするとコロニアル屋根というのは雨仕舞に優れていないのであまりおすすめできません。
特に非対応の勾配で葺くと例外なく雨漏りが発生します。
そして、雨漏りするとその軒先をコーキングで塞ぐお施主様がいらっしゃいますが、それはNGです。
気持ちはわかります。水が入るから塞ぐのだと。
ただし、水はどこからでも侵入します。
軒先を塞いでしまうとその水が抜けなくなるので結果的に雨漏りが広がってしまいます。
今回呼ばれたのは甲府市の住宅で、めくってびっくり。
下地の野地板と垂木がすべて腐り、羽毛布団のようにペラペラとなっていました。
【下地材をすべて撤去】
この後下地の垂木と野地板を新規で取付け、対応する屋根材(今回はガルバリウムの立平を使用)を葺きました。
また、軒先端部もしっかり水が切れるように処置しておくことが重要です。
ちょっとした屋根だと専門業者にではなく他業種の業者に任せてしまうこともあるかもしれませんがそれは雨漏りの原因となります。
屋根工事においては大惨事になる前に我々屋根専門業者にお願いすることが最も安心できる冴えたやり方です。