2016.01.20
前回の続きです。
【箱樋と唐草の取付】
今回の現場は屋根と箱樋があるので構造上、『箱樋』から取り付けていきます。
樋から水を落とすための落とし口を設けます。
『谷コイル』と呼ばれる錆びに強く加工性の良い薄板を箱樋の形状にしたものを(弊社工場で加工しています。)納めて、谷シールという専用のコーキングで念入りに防水処理します。
さあ、これで箱樋を納めました。
次は屋根から滴る水を切るために『唐草』という板金役物を取り付けていきます。
【綺麗に仕上げるため墨だしを行い屋根を取り付けていきます。】
唐草取り付け後、下葺材に屋根の割り付けの墨だしを行います。
下図は『雨押え』を取り付けているところです。
雨押え取り付け後、棟部分に板金の役物を取り付けます。
棟部分に下地材を入れてから取り付けます。
役物同士の隙間に水が浸入しないようコーキング等で防水処理を施します。
ここまで来ればもう少しです!
【パラペットの脳天に笠木を取付】
パラペットや手摺りの上には『笠木』という板金役物をつけていきます。
コンクリートの場合はそのまま仕上げる場合もあるのですが、木造の場合は必須です。
↓ 笠木に傾斜をつけるための下地材を設けます。
(下地材は木材がほとんどですが、弊社は伸縮や腐食防止のため下地用鉄板を加工しています。)
下地材の上に仕上げ用の笠木役物を被せて完成です!