2025.04.07
北杜市のお客様より部屋内の天井で雨漏りしたので診てほしいとご相談を受け、行ってみました。
↑屋根は巻きハゼ式で雨漏りリスクの最も低いガルバリウム鋼板の縦葺きです。
点検すると写真のような問題が発見されました。
↑屋根材同士を結合させるハゼ山が15mmしかありません。最低でも25mmはほしいところです。
山高が低いので積雪や霜、水の滞留があると毛細管現象で水がまわります。
また、水上部には片棟包みという役物が付いていません。
この納まり自体は珍しくはありませんが、写真のようにピンホールができるのでコーキングで止水処理をしないと水が入ります。
意匠や予算の都合かもしれませんが、雨仕舞としては片棟包みを付ける方がベストです。
↑積雪の状態から鑑みるとよく解ります。
このように雪や融雪が覆うと穴や隙間から水が伝ってきます。
↑雪下ろし中
↑屋根材の裏面に水滴が!
↑既存の屋根を剥がしていきます。
↑ルーフィングを剥がしてみると野地板がびしょびしょでした。
水の侵入に加えて結露も理由かもしれません。
↑改質アスファルトルーフィングの敷き込み
耐用年数は20年以上。
↑片棟包みの取り付け。屋根材には穴を空けずに施工しています。
↑仕上がり
結露防止やすが漏れ防止のための処理をし、ハゼ山も高くした屋根材で葺き替えました。
これでもう大丈夫ですね!