2025.02.17
先日北杜市で行った屋根改修工事です。
屋根の勾配についてちょっと説明しますと、0から水平方向に1M(1,000mm)行った後、垂直方向に40cm(400mm)上がると4寸勾配、55cmだと5.5寸勾配となります。垂直方向の数字が大きくなるにつれ、0から見た角度θが大きくなっていきます。
1M行って垂直方向に1M上がると10寸勾配または矩勾配(かねこうばい)と呼ばれ、θは45°となります。
このθが大きくなるとそれだけ屋根の傾斜も強くなり、昇ったり、踏ん張りながらの作業が難しくなります。
横から見るとこんな角度です。
上から見た風景です。ほぼ崖。
ケラバ(屋根の側面部位)に溜まった落ち葉やごみを取り除いているところ🍂
ルーフィングを敷くにも大変💦
6寸勾配以上になると屋根に昇るための足場、通称”屋根足場(ヤネアシ)”が必要になります。
(ちなみに昔の人はこんな勾配をヤネアシ無しでも昇って作業していた、とたまに聞きますが僕は大言壮語だと思っています)。
綺麗な仕上がりの裏では
このように危険作業をしている職人がいるのです。日本全国の職人はもっと評価されるべきだと思います。
煙突などの突起物周りは雨漏りしやすいので、水を切るための細工をした板金やコーキングで納めます。
簡単そうに見えるのは我々がプロだからです。
DIYや付け焼刃の技術ではできないと思います。
頂部の仕上がり。
屋根工事 施工前
屋根工事 施工後
屋根材はIG工業のスーパーガルテクトを使用。
断熱材入りなのでほとんど雨音がせず、断熱効果も高まります。
今回は破風もガルバリウム鋼板で巻いたので新築のようになりました。
やっぱり破風に板金を巻くと映えますね!